2002年4月 屈斜路湖にて


残雪の屈斜路湖

ポチは散歩

まきストーブで暖を取る

 日増しに暖かくなってきた4月末の屈斜路湖。釧路川の始点、眺湖橋の傍の空き地でキャンプ。今回は天候にも恵まれず、あいにくの小雨まじりの天気。夜半にはみぞれも混じる最悪のコンディション。小雨をしのぐためにタープを張り、薪ストーブに火を入れ準備万端。設営も終わり、ゴンタ特製のカモ鍋作り。こってりとした風味豊かなカモ肉の香りがタープの中にこもる。しばらくすると風はますます激しさを増し、せっかく張ったタープや薪ストーブも心許無い様子。カモ鍋を食べ終えるとキャンピングカーへ入り、それから6時間もの間、ひたすら呑み続ける。


翌朝、晴れて風もない

ゴンタシェフ調理中

目玉スパゲッティ

 翌日はウソのような良い天気。ゴンタが起き出し、朝ご飯の用意。腹ごしらえも終え、ぽかぽか陽気の下うたた寝でもしようかと思った矢先にカヌーを積んだクルマがやって来た。なにげに話し掛けてみると二人と同郷のノグチさん。今日はカヌーをやりに来たとの事。いろいろ話しているうちに、ノグチさんが近くのカヌーショップにカヌーを一艘レンタルしてもらえるよう頼んでくれる事に。時間を持て余していた二人は大喜び。ノグチさんはまだ営業していないカヌーショップに強引に頼み込み、カナディアンカヌーを一艘ゲット。まだ氷の残る屈斜路湖に漕ぎ出そうとした時、「もし良かったら漕ぎ方を教えてあげる」。ノグチさんに親切にカヌーの乗り方からパドルの使い方まで教えてもらうと、屈斜路湖に向けてカヌーを漕ぎ出す。まだ湖面のほとんどが凍っている屈斜路湖の氷の切れ目まで進み、開氷面をぐるりと一周すると体も汗ばむ。鏡のように凪いだ湖面には残雪の山がクッキリと映る。

 思わぬ体験に感動しながら昼食の準備に入ろうと岸辺に戻るとちょうどノグチさんも戻ってきた。ゴンタ手製のカツカレー片手にノグチさんを囲み会話を弾ませているとノグチさんから釧路川下りのお誘いをもらう。聞くとノグチさんは過去にインストラクターの経験もある本格派。もちろん二人は二つ返事でOK。簡単なレクチャーを受け釧路川に向けいざ出発する。カヌーに乗った低い視点からの釧路川はまさに圧巻。湖面をのんびり漕ぎ出すのとは一味違う楽しさを満喫した二人だった。



カヌーで湖へ

ポチも乗せてみた

帰りは三香温泉へ

 川下りも終え、楽しい一日も暮れ始め、ノグチさんを交え3人は途中の「三香温泉」に寄り道。ここは雰囲気も最高。…温泉といえば昨晩ポチはコタンの湯(露天風呂)に入りに行き、小雪混じりのあまりの寒さに服を脱ぐなり湯船に駆け込んだが、なぜかその日は湯温が以上に高く、湯に入るに入れず、慌てて服を着ようとして足を滑らせ足の指を打撲、手にも怪我を負い一晩中痛くて眠れなかったのだった(笑)