2002年8月 チミケップ湖にて


天気が悪い

雨と雷に襲われる

ゴンタがやってきた

 久しぶりの連休、水疱瘡で外に出られない子供が「一緒に行く」と駄々をこねるのを必死に宥めながらキャンプを敢行。この日は朝からとても天気が良く、ビールもすこぶるおいしそうな絶好のキャンプ日和。いつもより多めにビールを買い込んで、愛犬と一緒にチミケップ湖に向かった。ところがチミケップ湖手前10キロ位からぱらぱらと雨が降ってきた。「これ位の雨なら何とかなりそうだな」などと考えながらチミケップ湖畔に到着。しかし着いてみると雨脚は結構激しく、車から出ただけでずぶ濡れになってしまう。雨に打たれながらとりあえずタープを張り、ビール片手に様子をみることに。ふと空を見上げると所々雲の切れ間が見えた。きっと天気はこれから回復すると期待し、車から道具を降ろし設営を済ませ、2缶目のビールを手にした。


夜中にはクマも駆けつける

朝が来た

ポチにそっくり

 タープ越しに外を見ると、天気は回復するどころかどんどん薄暗くなってきた。おまけに遠くから雷鳴まで聞こえ出す。どんどん強くなる雨脚、湖面も真っ白になりタープもやっと持ちこたえている。 雷もどんどん近くに迫ってきて、たまらずテントに入り、ため息をつきながらじっと雨の止むのを待った。 待つこと1時間あまり、やっと天気も回復してきた。湖面も明るくなりだし、神秘的なチミケップ湖が鮮明に浮かび上がってきた。最高のロケーションにひたりながら、愛犬とビールをしばし酌み交わす。

 そろそろ辺りも暗くなりだし、ごはんの準備に取り掛かろうとした時、ひょっこりとゴンタがやって来た。この雨の中、約束はしていたけどまず来ないだろうと思っていたポチは喜びもひとしお。晩飯を済ませ、馬鹿話に花を咲かせているとなんと今度はクマが差し入れを持ってやってきた。ここは携帯電話も圏外、この雨の中キャンプを中止しているかも知れないのにわざわざ足を運ぶスキ者ぶりに感動したポチはぐいぐいと酒が進み、すっかり飲み過ぎたポチのイビキでゴンタは一緒のテントで寝るのを断念し、車中泊する羽目になった。 翌日、朝早く目覚めると、早起きの子供たちの声が聞こえる。そういえば昨日のあの雨の中、子供3人を連れたファミリーがテントを設営していた。テントに反響する滝のような大雨の音とすぐ近くまで迫る雷は子供には脅威、なだめる親御さんの苦労が目に浮かぶ。


釣りをしてみる

晴れてよかった

チミケップホテル

 ポチとゴンタは朝食を済ますとすぐそばのチミケップホテルでカヌーを借りた。現在、屈斜路湖の水難事故の影響でカヌーレンタルは自粛しているとの事だった。湖畔に出ると太陽も顔を出し始め、最高のシチュエーション。あまりの天気のよさに愛犬は身を乗り出して池の水を飲む始末。ホテルからキャンプ場まで、湖面をゆっくりと一周し、さて気合を入れて帰ろうかと漕ぎ出した途端、なんとゴンタのパドルが真っ二つに折れた。幸いポチのパドルがあったのでシングルでゆっくりと帰れたが翌日はすっかり筋肉痛だった。



カヌーを借りた

ポチも気持ち良さそう

ゴンタ漕ぐ