暗 闇


 雲ひとつない好天の日、星がきれいだと期待してキャンプに出かけた。日中の暑さが嘘のように冷え込んだ夜、見上げると期待通りの満天の星空が広がっている。傍らのランタンの光を少し絞り、満天の星空を堪能していると突然一緒に来ていた友人のケータイが鳴った。

 着信音は松崎しげるの「愛のメモリー」だった…。